香を聞く

　きまぐれにお香なんぞを買ってみました。

　とはいえ何の知識も無い初心者ですから、どんなお香を買ったらいいのかさっぱりイメージを持っておらず、何か色んな香りが楽しめるお徳用パックみたいなのはないかなと探してみました。

　で、見つけたのが写真のやつ。

　和の香りの５種類パックです。

　以前に京都のお寺巡りをしたときに「ああ、お寺の中のお線香の香りって落ち着くなァ」って感じたのを思い出したのでこれを選んでみました。右から順に「天平」「室町」「元禄」「堀川」「二条」と名前がついていて、それぞれの香りの解説もあります。

　「天平」は「気品の高い和の香り、深みのある自然な残り香」

　「室町」は「落ち着きのある荘厳な香り」

　「元禄」は「香木の豊かな芳香」

　「堀川」は「白檀の甘みを強調したまろやかな香り」
　
　「二条」は「伝統的な香りに華やかさを添えました」

　なぜ「二条」の語尾だけ「添えました」なのかちょっと気になるところですが、いずれの香りも日本人の心をゆったりと癒してくれそうな雰囲気じゃないですか。そう、まるで京都のお寺の静かな空間の中でそっと目を閉じて瞑想にふけっている時の様な。

　ところが、この５種類を並べた状態で一気に匂いを嗅いでみた時、驚きました！








　カレーの匂いがする！（￣▽￣；）

　しかも本格派のエスニックなやつですコレは。



　そうか、考えてみれば元々仏教ってのもインドから伝来したものだしな、などとちょっぴりズレた納得の仕方をしてみたりして（＾＿＾；）



　それはさておき「香を聞く」って言葉、綺麗な日本語だと思いませんか？元来日本人にとって香りは「嗅ぐ」ものではなく「聞く」ものなんですね（＊＾－＾＊）

　さぁて、今日はどの香りを聞くとしましょうか