日々思いついたことや気づいたこと、活動告知や面白ネタなどをざっくばらんに、かつ、ごく個人的な視点でつらつらと書きつらねてまいります。
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夏休みで家族連れがごった返す大型ショッピングモール。
丸一日オフだった先日、一人でドライブがてら買い物に出掛けた。
さて、こういった大きな施設ではありがちなのが迷子。
そして、まごうことなき迷子が目の前に。
5~6歳くらいの男の子が「ママ~!!」と大声で泣き叫んでいる。
周りを通りすぎる大人たちもその子を気にはしつつも声をかけるわけでなく、どうやらその子の親らしき人が駆け寄ってくる様子もない。
自分も5歳の頃迷子になった経験があってその時のことは今でも鮮明に覚えているので、その男の子の不安な気持ちは良くわかる。
近づいて声をかけてみる。
「ママ、いなくなっちゃったの?」
するとその子ははたと泣き止み、口をへの字に結んだまま僕から逃げるように走り出した。まるで「平気!ほっといて!」とでも言わんばかりに。
こういう時、いつも困る。
悪意のもとに子供をさらってしまう悪い大人は世の中にはいるものだ。自分はもちろんそうではないけど、それをその場で証明することはできない。用心深いその子を頼もしいとは思うけれど、それでは事態の解決には結び付かない。
すぐに信用してついてきてくれたら楽なのだけれど、そうだった場合、それはそれでその子の警戒心のなさを不安に思う。
そんなジレンマを抱えつつ、逃げ出したその子を急いで追いかけたら余計に怖がらせてしまうと思い、一定の距離を置きつつ歩いてマークする。
やはり彼はあてもなく走り出したらしい。ふたたび立ち止まり「ママ~っ!」と叫びだした。
こりゃほっといたら見つからないぞと思い、もう一度近づいて声をかけてみた。「お店の人にお願いして、ママ探してもらおうよ。」
今度はその男の子、ムスッとした表情のままではあるが小さくうなづいた。
近くの店舗内にいた店員にインフォメーションカウンターの場所を聞いたらそこからはずいぶんと離れていた。そんなに長い距離をこの子は自分を信頼してついてきてくれるだろうか。不安の内容は違えど、不安なのはこちらも同じなのだ。
しかし彼は今度はついてきてくれた。少し信用してくれたかなと思い「名前は何ていうの?」と聞いてみる。その子は小さな声で「やまと。」とだけ答えた。「そうか、じゃあ、やまと君、お店の人にママのこと呼んでもらおうね」と言うと彼は今度は少し大きめにうなづいた。
ようやくついてきてくれるようになった。それどころか時々僕を追い抜いて進んだりする。さながらその様子は「ボクは平気なんだぞ、強いんだぞ」とアピールしているようだ。
ようやく、彼を最初に見つけた地点まで戻ってきた。しかしインフォメーションカウンターまでの道のりはまだまだ遠い。
「ママはどこでいなくなったの?」と聞くと「わからない」と言う。
そこへ、声をかけてきた女性がいた。やまと君のママかと思いきや、僕と同じく迷子のその子を気にしていたという人。「大丈夫ですか?さっきからその子ずっと泣いてて…」
「今インフォメーションカウンターまで連れていくところです」と言うと、その女性も一緒に来てくれた。まるで桃太郎のようにお供が増えた。あるいはドラクエか。女性がやまとくんに優しく声をかけて励ましてくれているおかげで、僕はインフォメーションカウンターを見つけるために前方に注意を向けて歩くことができた。
ようやくインフォメーションカウンターが見えた頃、前方からペコペコ頭を下げながら急ぎ足で駆け寄ってくる女性とやまと君より少し年上らしい男の子がやってきた。その男の子はやまと君に「キミはなにをやっているのだね?」と大人みたいな口調で説教している。あまり責めないでやってくれよ、頑張ったんだぞ、やまと君は。
とにかくちゃんと出会えてよかった。
しかし、知らない人についていっちゃいけないというのは正しいのだけれど、状況次第では悪意なき知らない人としては困っちゃうんだよなぁ…。
丸一日オフだった先日、一人でドライブがてら買い物に出掛けた。
さて、こういった大きな施設ではありがちなのが迷子。
そして、まごうことなき迷子が目の前に。
5~6歳くらいの男の子が「ママ~!!」と大声で泣き叫んでいる。
周りを通りすぎる大人たちもその子を気にはしつつも声をかけるわけでなく、どうやらその子の親らしき人が駆け寄ってくる様子もない。
自分も5歳の頃迷子になった経験があってその時のことは今でも鮮明に覚えているので、その男の子の不安な気持ちは良くわかる。
近づいて声をかけてみる。
「ママ、いなくなっちゃったの?」
するとその子ははたと泣き止み、口をへの字に結んだまま僕から逃げるように走り出した。まるで「平気!ほっといて!」とでも言わんばかりに。
こういう時、いつも困る。
悪意のもとに子供をさらってしまう悪い大人は世の中にはいるものだ。自分はもちろんそうではないけど、それをその場で証明することはできない。用心深いその子を頼もしいとは思うけれど、それでは事態の解決には結び付かない。
すぐに信用してついてきてくれたら楽なのだけれど、そうだった場合、それはそれでその子の警戒心のなさを不安に思う。
そんなジレンマを抱えつつ、逃げ出したその子を急いで追いかけたら余計に怖がらせてしまうと思い、一定の距離を置きつつ歩いてマークする。
やはり彼はあてもなく走り出したらしい。ふたたび立ち止まり「ママ~っ!」と叫びだした。
こりゃほっといたら見つからないぞと思い、もう一度近づいて声をかけてみた。「お店の人にお願いして、ママ探してもらおうよ。」
今度はその男の子、ムスッとした表情のままではあるが小さくうなづいた。
近くの店舗内にいた店員にインフォメーションカウンターの場所を聞いたらそこからはずいぶんと離れていた。そんなに長い距離をこの子は自分を信頼してついてきてくれるだろうか。不安の内容は違えど、不安なのはこちらも同じなのだ。
しかし彼は今度はついてきてくれた。少し信用してくれたかなと思い「名前は何ていうの?」と聞いてみる。その子は小さな声で「やまと。」とだけ答えた。「そうか、じゃあ、やまと君、お店の人にママのこと呼んでもらおうね」と言うと彼は今度は少し大きめにうなづいた。
ようやくついてきてくれるようになった。それどころか時々僕を追い抜いて進んだりする。さながらその様子は「ボクは平気なんだぞ、強いんだぞ」とアピールしているようだ。
ようやく、彼を最初に見つけた地点まで戻ってきた。しかしインフォメーションカウンターまでの道のりはまだまだ遠い。
「ママはどこでいなくなったの?」と聞くと「わからない」と言う。
そこへ、声をかけてきた女性がいた。やまと君のママかと思いきや、僕と同じく迷子のその子を気にしていたという人。「大丈夫ですか?さっきからその子ずっと泣いてて…」
「今インフォメーションカウンターまで連れていくところです」と言うと、その女性も一緒に来てくれた。まるで桃太郎のようにお供が増えた。あるいはドラクエか。女性がやまとくんに優しく声をかけて励ましてくれているおかげで、僕はインフォメーションカウンターを見つけるために前方に注意を向けて歩くことができた。
ようやくインフォメーションカウンターが見えた頃、前方からペコペコ頭を下げながら急ぎ足で駆け寄ってくる女性とやまと君より少し年上らしい男の子がやってきた。その男の子はやまと君に「キミはなにをやっているのだね?」と大人みたいな口調で説教している。あまり責めないでやってくれよ、頑張ったんだぞ、やまと君は。
とにかくちゃんと出会えてよかった。
しかし、知らない人についていっちゃいけないというのは正しいのだけれど、状況次第では悪意なき知らない人としては困っちゃうんだよなぁ…。
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声優・俳優
自己紹介:
声優、俳優、MC、インプロ、パントマイム、オーディオコントから舞台の脚本、演出まで。興味のあることにはどんどん挑戦しちゃう主義です!
よろしくお願いします!
公式のプロフィールはリンクコーナーにある「ケッケコーポレーション公式HP」内の所属タレント「勝沼紀義」のページにてご覧頂けます。
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