コマーシャル・メッセージ

　「ここで一旦ＣＭです」「正解はＣＭのあとで！」「ＣＭのあと、あの大物ゲストが…！」

　時に視聴者にとって「なんだよ！いいところで引っ張んなよ！」とか「この隙にトイレに…」なんて言われてしまうＣＭですが、そもそもこのＣＭがあってこその番組。放送メディアにとっては「ＣＭ様」とでも呼ばねばならぬほどの存在であることは言うまでもありません。

　そんなＣＭが「コマーシャル・メッセージ」の略であることは意外と知られていないようです。特に最近の若い世代の方達には。

　最近はバラエティー番組のＭＣの方も「コマーシャル」という言葉を使わなくなりましたからね。ダウンタウンの松っちゃんがカメラ目線で手を前に差し出しながら「コマーシャル。」って言うギャグをたまにやりますが、つまりはギャグになるくらい懐かしいフレーズってことなんですね。試しに声に出して言ってみて下さい、「はい、コマーシャル。」…言ったとたんに周りの空気が昭和になりませんか？　


　さてさて、今日はそんなＣＭのお仕事のダブルヘッダーでした。午前中はテレビＣＭ、午後はラジオＣＭのナレーション。

　こういうお仕事をさせて頂きながらいつも思うのは、ＣＭナレーションってつくづく集中力と瞬発力だなぁ、ってこと。短い時間の中に言いたいことが目一杯詰まってる。

　喋る分量こそさほど多くはないものの、収録後にはスポーツの後のような心地良い疲労感があるのです。

　今夜は良く眠れそーだ。

東京中央ぶらり旅

　「東京の真ん中には空虚がある」

　なんて詩人めいたことを言った人がいるとかいないとか昔何かの本で読んだとか読まなかったとか。

　実際地図上では何があるかってぇと皇居。

　昨日はオフだったし天気も良かったしということで大丸百貨店のミロ展をひとりでふらっと見に行って首を傾げながら謎のゲージツに触れ、新丸ビルなるものをふらっと経由して外に出て気がつくとふらっとお堀の前。

　昔この先に江戸城があったんだなぁと感慨深げに橋を渡り、門の前まで来たものの、こっから先は入っちゃダメよと警備員。

　仕方がないのでお堀の周りをぐるりと歩いてみることに。

　桜田門の外で何か変な行動でも取ったら「桜田門外の変・パート２」なんてごきげんようの観覧席から掛け声がかかるかなぁ、なんて考えるものの目の前が警視庁なので妄想すらも自主規制。

　それにしてもここはマラソン人とよくすれ違う。五輪真弓さんは「恋人よ」の歌の中でどうして「ランナー」ではなく「マラソン人」と歌ったのか？なんてことを考えてしまうくらいよくすれ違う。何のことか解らない人は五輪の書を読んでください。もれなく剣豪になれます。

　剣豪といえば柳生、柳生といえば博、ヒロシといえば猫、猫といえば肉球、肉球といえば柔らかくて丸い、柔らかくて丸いといえば…おはぎ！！

　というわけでお堀沿いにてくてくてくてく歩いてやってきましたTOKYO FM！…の隣の甘味処おかめ！ここのおはぎは美味しいだけでなくボリューム満点！

　家に帰ってから食べようとお土産用に包んでもらった桜おはぎを手にして「麹町の駅はどっちですか？」と店員さんに聞くと「麹町ですか？ちょっと距離ありますけど…」と怪訝そうな顔。確かにこのお店の最寄り駅は半蔵門駅。でもそんなの関係ねぇ！有楽町線で池袋に行きてぇ！…っつーことで徒歩にて来ました麹町。

　東京駅からお堀を半周して麹町までのぶらり旅。今回は思いつきで歩き始めたんだけど、今度はたっぷり時間をとって一周に挑戦してみようかなぁ。

　万歩計持ってりゃよかったなぁ。

卒業式、であります！

　昨日は、私が講師の一人を勤めさせて頂いております専門学校、舞台芸術学院の卒業式が行われました。

　この学校の卒業式には昔から卒業生達がめいめいの衣裳で仮装して列席するという伝統があります。言ってみればコスプレ卒業式。どの生徒がどんな衣裳で登場するか、というのも毎年の楽しみのひとつです。

　さて、そんな卒業式でやはり毎年恒例なのが講師一人一人による祝辞。これが毎年どうにも慣れない。なぜかやたら緊張しちゃっていつも言いたいことの半分も言えない。今年も祝辞を言い終えて席についてから「あ～アレを言い忘れた」とか「もう少し整理して喋れば良かったなぁ」なんて反省することしきり。イベント仕事なんかでアドリブで喋るのはへっちゃらなのになんで学校の式典となるとこんなに緊張しちゃうのかなぁ。はぁ～。

　さてさてそんな卒業式後、学生らが集まって卒業生達を中心に校内のステージで余興大会が繰り広げられるのです。ほとんどの講師の方は式典後解散となり、この余興はほぼ学生達だけで行われるのですが、今年は時間もあったので、学校に残ってその余興を観させて頂きました。

　なんというか凄まじいエネルギー。有名なミュージカルのワンシーンを演じる者有り、華麗なストリートダンスを披露する者有り、ショートコントを披露する者有り、と演目はまさにごった煮状態でしたが、ステージに立っている姿は全員まぶしいくらいに生き生きと輝いていました。本当に舞台が好きなんだな、というのがひしひしと伝わってきてとても幸せな気分になると同時に、羨ましいような気さえしてきました。

　つい先日のアリス復活についてリーダーの谷村新司さんが「青春っていうのは年齢じゃない、というのを証明したい」と仰っていましたが、自分もこの学生たちを見習って青春したいなぁ、なんて思っちゃいましたね。

　卒業生たちがみんなこんなにいい笑顔で卒業していく。「この先、道は険しいぞ」なんて卒業生達に向かって言いますけど、彼らの今のこのエネルギーをもってすれば大丈夫。いくら壁にぶち当たろうと悩もうと大丈夫だという気がしてきます。

　自分も彼らに負けないように頑張らなきゃ！


　さてさて、話は変わりまして本日３月７日から劇場公開される映画といえば、皆さん何でしょうか？『ヤッターマン』？そう、それもそうです。テレビでは深キョンのセクシードロンジョが何かと話題にされてますが、個人的には生瀬さんのボヤッキーに注目したいところです。ポチッとな！ま、それはさておき、今日から公開の映画といえばもうひとつ、『劇場版ケロロ軍曹』にも注目して欲しいであります。同時上映の『ケロゼロ　出発だよ！全員集合！！』の中にちょこっとですが出演しているであります。アニメですから当然「声」で、ですよ。

　それからもう一つ告知であります。

　あの懐かしのアメコミ発ＳＦ映画「フラッシュ・ゴードン」がドラマ版としてリメイク！ＤＶＤ発売＆レンタルがすでに始まっています。タイトルは「・（ナカグロ）」なしの『フラッシュゴードン』。このＤＶＤの吹替え版で、主人公フラッシュの親友・ニックの役をやっております。ニックはとっても陽気な黒人青年でフラッシュの良き相棒(自分ではそのつもり)です。アクション有り、コメディ有り、友情有り、恋愛有り、家族愛有り、のとっても楽しい作品です。

　こちらも是非ご覧くださーい♪♪♪

どちらに解釈すべき…？

　「ないものはない」

　なにげにいろんなところで見かけるこの看板。僕はずっと「無いと言ったら無いんだ！無いものを出せと言われても出しようがない！」的な開き直りの意味だと思っていたのですが、逆に「無いなんてものは無い！うちには何でもありますよ！」という意味なんだという解釈のご意見も最近頂きました。

　日本語ってこうして解釈の仕方がわかれるからね、法律とかもややこしいことになるんだね。ややこしや～ぁややこしや～。

　前回の記事から続けて見ると『開き直り説』の方が面白いかもしれませんね。「愛想無いか」「無いものは無い！」

　…愛想くらいは持ちましょう。

　笑顔を出し渋る人ほどケチな人はいない、というイギリスかどっかの諺もありますしね。スマイル０円。

今週の無愛想さん。

　愛想無いか…。