空くまで待とうホトトギス。

　まぁ、そんなわけでね。

　各都市をまわってのＭＣのお仕事も一段落ついたとこなんですけれども。


　新幹線や飛行機で目的地に到着した時にいつも気になる光景があるんです。

　例えば新幹線。車内アナウンスが「間もなく、終点、東京に到着致します」と流れる。当然列車はまだ走っている。そんな中、そそくさと荷物棚から鞄を下ろし席を立つ人たち。彼らは列車が止まるよりもずっと前に出口に向かって通路に列をなしている。

　(￣▽￣；)？？？

　何をそんなに急いでいるの？どうせ列車が止まって扉が開くまでは降りられないんだよ？しかも終点なんだからうっかり降りそびれるなんてこともないんだよ？ここで並んで到着を待つのと、席についたまま到着を待つのと時間的には大差ないと思うけど？

　あと飛行機も。着陸してシートベルト着用ランプが消えた途端に立ち上がり、通路に列をなす人々。

　おい、落ち着け。

　確かに出口は一つしかないが心配しなくても確実に降りられるから。いやむしろ追い出されるから。

　だいたい飛行機なんて出発にしろ到着にしろ平気で15分や30分くらい時間遅らせるじゃないのさ。そんな乗り物を利用しておいてどうしてそこで数分の差を急ぐ？

　そんな風に降り急ぐ人達って結構多い。

　結構多いというのもこれまた不思議。

　甚だ理解し難い。

　だから僕はいつもそんな人達の列が解消されてから悠々と席を立ちます。

　狭いニッポンそんなに急いでどこへ行く？