眠れない夜

　掛け布団をしっかり掛けていると暑い。かといって掛け布団をめくると寒い。

　うー…眠れないぞ。

　なんて思っているうちにふと小学生の頃のある出来事の記憶が蘇ってきて、そのことについて考えていたら余計に目が冴えてきた。

　ので、これはもう眠れないついでにblogに書いてしまおうと思って今に至るわけでありんす。

　「反省の美学」について。

　小学生の頃、僕は健民少年団という団体に属していました。これは簡単に言うとキャンプや福祉活動を行う中で集団行動における社会性を学ぶ、というようなことを目的とした団体…だったような気がします。だから宿泊研修のようなものも多くありました。

　さて、そんな活動の中、市営の宿泊施設に泊まっていたある晩の出来事です。

　こういった宿泊研修における消灯時間というものは元気いっぱいの子供達にとってはいささか早いものです。規則通りに部屋の明かりは消すものの、こそこそお喋りをしたりしてなかなか眠りにはつきません。

　この団体では高校生のお兄さんがリーダーと呼ばれ、消灯後も各部屋の見回りをします。

　で、案の定、消灯時間を過ぎているのに騒がしかった僕たちは高校生リーダーに叱られるはめになりました。

　部屋の者全員廊下に正座です。

　さて、その時リーダーは正座している僕たちにこう言い置いて去りました。「しっかり反省した者は部屋に戻って良し」

　これは基準が各個人に委ねられているのだと判断した僕は、リーダーが去った後すぐさま正座をやめて部屋に戻ることにしました。だって「反省」って同じ過ちをしないってことでしょ？この場合はおとなしく寝ればいいんでしょ？僕からすればそこで正座し続けることは「反省しているポーズ」に過ぎない実にバカバカしいことに思えたのです。

　しかし周りの仲間は「おいおいまた叱られるぞ」と言って部屋に戻ろうとする僕を止めます。でもどう考えても自分は間違っていないと思ったので僕はたった一人部屋に戻りました。

　しばらく後。

　再び見回りに来たリーダーに僕は叩き起こされ、叱られて再び廊下に正座させられました。周りの仲間は「ほらみろ」という目で僕を見ました。

　さて。

　僕はその当時はもちろん、今でもこの処分に納得がいきません。

　だって「反省したら戻って良し」って言ったやないの。自己判断に委ねるって言うたのはそっちやないの。これが仮に「罰として一時間正座してろ」って言われたなら素直に従いますよ。でもそうじゃなかった。

　当時小学生ながら、この頃から僕はこのいかにも日本人的な「空虚な反省の美学」について疑問を持つようになりました。組織のトップが辞めればいいのかい？しばらく営業を自粛すれば責任を果たしたことになるのかい？頭を坊主にすればそれでいいのかい？

　大切なのは今後の姿勢が変わっていくことではないのですか？

　だから僕は今でも必要以上に反省した顔を演じることにとても抵抗感を持っています。自分自身に対しても、他人に対しても。

　しゅんとした顔を作ってる暇があったら新しく行動を起こせ！…と思いますがいかがです？

　とまぁ、眠れない夜にこんなことを考えてるからますます眠れないわけなんですが…。

　別に今日は廊下に正座する必要もないのでそろそろ寝ます。

　ふわ～ぁ(´□`)～゜

　おやすみなさ～い。

吾輩はリーズナブルである

　某金券ショップの前にて。

　いろいろな商品が安くなっているようではありますが…。



　写真中央にある「文豪『夏目漱石』100円」とはナニゴト！？Σ(￣□￣；)

　なぜに漱石先生がこんなとこで100円で売られているんぞなもし！？

　まさか親譲りの無鉄砲でこんな値段をつけてしまったのか！？坊ちゃん！！



　謎は深まるばかりである…。

おとりさま。

　今年もこの時期がやってきました。

　酉の市。

　去年よりちょっと大きめの熊手。

　熊手同様、自分自身も少しずつ大きくなっていきたいですね。

　そんな願いを胸に抱いて、今回もしっかり三本締めを打って頂きましたよ♪

　ぃよーお！シャシャシャン♪シャシャシャン♪シャシャシャンシャン♪

　来年も良い年になりますように！(＾▽＾)

新しい靴の苦悩

　仕事柄、靴選びのポイントの一つに静音性というのがあります。

　ナレーションやゲームの収録では収録中に歩くということはまずないので気にする必要はありません。また外国映画の吹き替えにおいてもちょっとくらいの雑音なら原音の効果音やＢＧＭに隠れますし、マイクの集音レベルも比較的低めに設定してあるのでほぼ大丈夫。

　問題はアニメやＣＤドラマです。

　収録中、台詞を言ってる人以外は基本的にシーンと静まりかえってます。その上囁き台詞や小声でのモノローグ、ほんのわずかな息の音まで録ることも多いため、マイクの集音レベルも比較的高めに設定してあることが多いのです。だから出番が近づいてマイクまで移動する時に初めて新しくおろした靴の音が鳴るということに気付くわけです。かかとの音なら歩き方で消せますが、靴の中のギュムって音はどうにも消しづらい。でも哀しいかなこればっかりは買う時に靴屋の雑音飛び交う中で気付ける音量レベルではない、というパターンも多く、実際には買ってからでないとわからないというわけなんです。

　と、いう悩みは他の役者仲間から聞いてはいましたが、運のいいことに僕自身はこれまでそういった憂き目にあうことはありませんでした。

　ところが今回某アニメの収録で。

　新しく買った靴が歩くたびにギゥギゥ鳴りやんの。(￣▽￣；)

　微かな音ですよ。本当に小さな小さな音なんです。

　でも気になる。

　気にし始めるとどんどん気になってくる。

　これは靴の中で足が動くためなのかなと考えて、靴紐をぎゅっときつめに縛ってみると…

　ギゥギゥ音さらに悪化(；´□`)

　なので本番の録音時には自主的に靴を脱いで演りました。



　マイク前に入れ代わり立ち代わり入る役者達の中で一人靴下姿で動く男。


　次のアニメ現場にはこの靴履いて行かないように気をつけよう(´～`；)

再会

　かれこれ４年半位前にお世話になった音響監督さんからお仕事のご依頼が来まして、今日はその収録に行ってきました。

　その時の作品の音声を聴き直してキャスティングしてくださったのだとか。まぁよく覚えて頂けてたもんです。

　こういうのってなんだか嬉しいですね（＾▽＾）収録現場で久しぶりにお会いしたら全くお変わりない様子で懐かしかった。

　でも次はなるべく近いうちにお声掛けくださいねぇ。ふふふ。



　あ、そうそう。これとは関係ない話ですが、お仕事の話が出たついでに近々のオンエア情報を。（最近オンエア情報流してませんね、ついついうっかりしちゃってて・・・すみません。）

　11/13（火）日テレ系25：29～「魔人探偵脳噛ネウロ第７話」にちょこっと出てます。発見、できますかな？ふふふ。