思ひ出すたじお

　タイトルは「おもひですたじお」と読んで頂いても「おもひだす、たじお」と読んで頂いてもどっちでも構わないんですが後者であった場合「たじお」って誰だよ？とか、あるいは「たじお」ってもしかしたら人の名前じゃないのかも？ラジオみたいなものかも？とか、本題とは全く関係ないところへ話が行ってしまうので、まぁこれ以上タイトルの読み方にふれるのはやめておきましょう。


　さて。


　本日、実に6年ぶりくらいにやってきた某スタジオ。今では当時と名前が変わっちゃっててまぁびっくり。

　スタジオに向かう道すがらだんだんと記憶が甦ってきましたよ。そういやここは僕の洋画吹き替えデビュー戦の地！

　緊張のあまりヘッドフォンから流れる原音よりも自分の心臓の鼓動の方が大きく聞こえて、本番の台詞を言うべきタイミングで声が出なかったというほろ苦くも今となっては甘酸っぱさすら感じる思い出のある場所ではないか。

　しかも奇遇なことにその時に共演した、当時同じ事務所所属だったＴちゃんと今日も共演。

　いやぁ、実に懐かしいシチュエーションですなぁ。


　しかしもうあのノミの心臓だった昔のおいらとは違うんだぜ！てなことを考えてるのは本人ばかりなわけなんですが、本番一発ＯＫでキメてきたぜ！…ってそりゃまぁ成長してなきゃおかしいんですけどね。そんな時代もあったねと、いつか笑って暮らせるわ。だから今日はくよくよしないで今日の風に吹かれましょう、と当時の自分に言ってあげたいね。

　ようするに、誰だって最初は初心者だったってお話。