はいはいはいはい、しょうがねぇや。

　今日は休日だったんでたまにゃ寄席にでも行ってみようかと久しぶりに池袋演芸場へひょっこり行ってきました。

　それにしてもさすがは平日の真っ昼間。客席は見事に閑散としています。おまけに自分みたいな働き盛りの年頃の男なんて一人としていやしません。皆さんバスのシルバーパスが発行されてそうな方々。平日昼間のお決まり文句で、「ほんとに皆さん平日の真っ昼間からなんでこんなとこに居るんです？」なんて枕で咄家さんもやりますが、そりゃまさに自分に向けて言われてる言葉のようですな。

　しかし考え方を変えてみればこれは昼間っから飲む酒のごとく贅沢な道楽でありまして、役者という不定休者の特権でもあります。

　しかもこちとら道楽半分、勉強半分なんですから何も後ろめたいことなんぞありゃしない！

　…でもやっぱり何となく肩身狭いと感じるのは何故でしょう？

　それはさておき、寄席ってやつは落語だけでも前座さんから真打ちさんまで色んな世代の芸に触れられ、さらに漫才、漫談、奇術、太神楽とジャンルも様々。まさに演芸のおもちゃ箱やぁ～。

　特に今日は重鎮・金馬師匠の深みのある落語と昭和のいるこいる師匠の漫才が生で味わえて大満足。

　いや～、のいこい漫才は笑い疲れるくらい笑いましたわ～。はいはいはいはい、そだそだそだそだ、しょうがねぇやしょうがねぇや、よかったよかった。あれはもちろん芸風なんだろうけど、世の中あんな風にひょいひょいかわして生きていけたらさぞ楽でしょうなぁ～。