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日々思いついたことや気づいたこと、活動告知や面白ネタなどをざっくばらんに、かつ、ごく個人的な視点でつらつらと書きつらねてまいります。
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 都立忍岡高校で行われる、都内および近郊の各高校演劇部員が集まる演劇夏期講座は今年で2年目。

 昨年は「パントマイムを使った身体表現」という指導項目で講座を持たせて頂いたのですが、今年は「発声・台詞術」という分野を担当させて頂きました。

 一年生クラスと二・三年生クラスの2回、各クラス2時間ずつ。

 限られた時間の中なのであまり多くのことはできませんでしたが、内容は腹式呼吸の理論と実践、普段の練習方法の提案、そして後半には僕が書いた短編作品を使っての台詞のやりとりなど。集まってくれた子たちはみんな明るい子ばかりで、とても有意義な時間が過ごせました。

 台詞に関しては特にクセのある子も少なく、各自がのびのびとやっていたのがとてもよかったと思います。

 それにしてもやはりいくらかのジェネレーションギャップは感じますね。いたしかたないこととはいえ。特に例え話を出すときなどは特に「これ、世代的に解らないかなあ?」という思いがとっさに出てきます。それでもTVで仕入れたネタや専門学校の学生達から吸収することを駆使して、今のところはまだティーンたちの心を掴むことはなんとかできているようですが・・・。年々その年齢差が離れてくることを思うと、おぉぉ恐ろしい・・・。改めてアンテナをはっていかねばと引き締まる思いがしました。

 最後に質問タイムを設けたのですが、そこで一番最後にとび出したのが「先生にとって『演劇』とはなんですか?」という質問でした。

 自分にとって『演劇』とは・・・。

 一瞬ドキッとしました。以前はそのことをよく考えたものです。それこそ学生の頃などはしょっちゅう頭の中で自問自答していました。ところが演じることを仕事にするようになってきて、いつしかだんだんにそのことを考えなくなってきていたんだということに気付かされました。

 そこで瞬時に学生時代を思い出しました。「『演劇』は『人間賛歌』だ」。酒を飲みながらそんなことを熱く語っていた自分。

 「・・・僕は、演劇は人間賛歌だと思います。どんな悲劇もどんな喜劇も、人間って素晴らしいって謳いあげている。そんなもののような気がします」

 高校生たちの中に感嘆の声が上がりました。

 もちろん口からでまかせを言ったわけではありません。僕は本当にそう考えています。でも実はちょっとの間、忘れていたんです。言いながら「そうだ、そうだった。それだから自分は演劇に魅かれていったんだ」ということを思い出しました。

 思い出させてくれたことが本当にありがたかった。

 若い人たちに刺激を受けられるこういった場を持てることの幸せ。また、来年もここに来られたらいいなと思います。

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