店員の厚意を無駄にするべからず

とあるラーメン屋にて。隣の席についた50代くらいにみえる男性の一人客と女性店員との会話が聞こえてきた。

ちなみに基礎知識として、この店では餃子は3個入り一皿と5個入り一皿の2タイプがあり、通常、3個入りは180円、5個入りは300円。つまり1個あたり60円という単価なのである。

さて、それでは会話の内容をば。

客「ラーメンとギョーザ5個」

店員「ただいま餃子3個で150円というキャンペーンを行っておりまして、こちらを2つご注文頂いても300円になりますがいかがされますか？」

おお、なんと親切な店員だ。5個入り餃子はキャンペーンの対象にはなっていない、ということはこのキャンペーンを利用して3個入り餃子を2皿注文すれば6個で300円！5個入りと同じ値段で丸一個分オトクではないか！

さぁ、この客はどうするんだ？じゃあ3個入りの1つでいいですとくるのか？それとも6個にして丸一個分のオトクを享受するのか！？

しかし、客の答えに期待を寄せつつそばだてた僕の耳には信じられない回答が！

客「どっちでもいいです」

ぬぁぁぁぁにぃぃぃぃぃぃぃ！？どっっっっちでもいいだとぉぉぉぉぉぉぉ！？

店員さん、困ってるじゃないかぁぁ！！ラーメン屋でどっちでもいいという回答は反則だ！！

男性客の方に向き直り、軽く説教でもくれてやろうかと思った瞬間、店員も負けてはいなかった。

店員「では3個入りを2皿でよろしいですか？」

ナイス！親切の押し売り！

客「ああ、はい」

なんだその受け身な態度は！！

だいたいアンタがどっかと席につくなり本を広げて読み始めるその態度からして気に入らなかったんだ。貴様、何様のつもりだ！…あ、お客様か。いやいやしかし、お客にだってもう少し店員のことを気遣う配慮くらいは必要だと思うぞ。たかだか数百円しか支払わないんだ、そんなにえらそうな態度をとるもんじゃない。店側と客側とで力を合わせていい店にしていく、それが安いラーメン屋の良さってところじゃないのかね？

とまぁ心の中でその男に一通り軽く説教をし終えた頃、彼のもとに6個並んだ餃子が届いた。

さぁ、ちゃんと食べろよ。1個残したりしたら今度こそ許さんぞ。

とかなんとか思っているうちにつけ麺を食べ終えた僕は、店も混んできたのでその男の食べ終わりを待つことなくそそくさと会計を済まして店内を後にするのであった。

自分も餃子食べれば良かったかなぁ…なんて考えながら。

もんぺ

先日、同じ事務所の後輩たちと話していたときに会話の中で後輩の一人から「モンペ」という言葉が飛び出しました。お、こいつ二十歳そこそこに見えて実は戦中派か？と思ったのですが、「モンペ」とは「モンスターペアレンツ」のことなんだそうで。

そこから競争しない世代の話になりました。運動会では順位をつけずに手を繋いでゴールするだとか、学芸会では主役をやりたがる子達の親から文句がでないように桃太郎が3人とか白雪姫が5人とかで演劇発表をする、なんてことが一部では本当に行われてるという驚くべき話を聞きました。

もし自分の子の学校でそんな学芸会が行われてるなんてことになったら、きっと僕はクレームつけに乗り込むでしょうね。「脇役なめんな」って。それからサブキャラクターや敵役の大切さとかその役作りの楽しさや苦労についてとくとくと語るでしょうね。

…あ、これがモンペか。

レトルトと侮るなかれ

我が家ですっかり定番になっているレトルトカレーがあります。

それがコレ。

Hachiのインド風カレー。

挽き肉に豆、そしてマッシュルームまで入っていて、辛さと甘味、そして酸味のバランスが絶妙なのです。これがホントにレトルトなのか！インドの風が語りかけます。うまい！うますぎる！！

…とまぁ僕自身の評価としてはこれまで食べたレトルトカレーの中では最高水準の美味しさなのです。

しかもこんなにうまいのに業務スーパーにて一袋なんと驚きの78円！78円ですよ奥さん！

うちでは買うときにはまとめ買いして常に棚にストック！

そんな「インド風カレー」。あくまで「風」ではありますが、もし見かけることがあれば食べてみてください。おすすめです。(^-^)/

空に浮かぶ金の指輪

皆さん、金環日食は見られましたか？

幸い僕は仕事に出る前にじっくりと観測することができました。空には雲もなく、とても綺麗に見えました。

日本中でほぼ同じ時間帯にこれだけ多くの人が一斉に空を見上げることなんてそうそうないことでしょう。今回ほどの日本の広範囲で金環日食が観測できるのは次は300年後だそうです。

そんな奇跡の天体ショー。日食観測グラス越しにデジカメで撮った写真を掲載します。空に浮かぶ小さな小さな金の指輪です。

本屋のロバ

突然ですがロバという動物を知っていますか？

もちろん親戚や友人にロバはいないという方は多いでしょうが、ロバという動物の存在を知らない方はまずいないでしょう。

さて、このロバですが、ある実験によって、ちょっと面白い性格が見えるのだそうです。

ロバの視界に入る範囲で、ロバからの距離を同じくした二つの位置に同じエサを同量置きます。

するとロバくん、どちらのエサを食べようか迷ってしまい、結局どちらも食べられなくなってしまうんだそうです。仮に片方に狙いを絞ってそちらを食べている間にもう一方が誰かにとられてしまったらどうしようと考えるのだといわれていますが、そのあたりのロバくんの本当の心理はロバくん本人に聞いてみないとわかりません。いづれにせよまさに『二兎追うものは一兎も得ず』というわけです。

で、本屋に行った時の自分はまさにこのロバくん状態なのです。あの本もこの本もその本も読みたい！と思ってしまい、こっちの本を手に取ってはぱらぱら、あっちの本を手に取ってはぱらぱら…。で、どれを買おうかなと迷うのですが、決められない。そして結局何も買わずに店を出てきてしまう。

つまり優柔不断ということなんでしょうが、こんなにひどいのは本に関してだけです。飲食店でメニューを決めるのにはそんなに迷わないんです。他の買い物でも迷い加減は人並みだと思います。でも本だけは…なぜか本だけは…。なぜなんでしょうかねぇ？

なぜかコレに関しては決断力が鈍る…そういうのって皆さんにはありませんか？